せんだいメディアテーク、武蔵野プレイス、都城市MALL(都城市立図書館)― いずれも全国区で注目される図書館を核とした公共施設です。さまざまな理由でそこに集う人たちのあいだに自然な交流が生まれ、その人たち自身の手で何か新しい価値がぽこぽこと生まれ続けるような、そんな企てが込められた「居場所としての図書館」。図書館という施設のあり方が近年大きく変わってきた、その契機に位置づけられるプロジェクト群です。
それらにさまざまな役割で関わられた森田秀之さんは、どうやら図書館そのもののプロフェッショナルではないのだそうです。ここ「本の場」でもいろいろな方が言及されてきた伝説の「公共図書館員のタマシイ塾」ではスタート時から事務局を担われ、都城市立図書館では現在も指定管理者の共同事業体で代表を務められながら、でも、自分は図書館のプロではないよ、と。
かつて「愛・地球博」の仕事に絡んで環境問題の深刻さに衝撃を受けた森田さんは、軽井沢の隣町の御代田町に移住して「通い稲作塾」はじめ、農作物や薪づくりを周囲の人と共に深め、近年は、これからの脱成長社会のひとつの姿、自然との共生を「縄文(コードマーク)の共有の精神」に仮託して「株式会社コードマーク」という新たな住民参加型の活動を立ち上げられています。
森田さんの生きる道としてはこちらが本筋なのかな、とも思いますが、ご本人曰く、自分は何のプロでもない、「「自分たち」が生きていくためにやらなければいけないことをやっているだけで、「百姓」に近い感覚でいます」とのこと。2022年11月の「ソトコト」の記事で言われているように、「風土自治」というのがその「やらなければいけないこと」で、それをする場として、昔なら「神社」、今ならたとえば図書館があるのかも、と言われると妙に深いところで納得できる気がします。
5月の「本の場」ウェビナーでは、そんな森田さんのこれまでの思索と実践を辿りながら、いま地域に必要とされるだろう図書館像や私たち自身の暮らしのあり方について、2週にわたってたっぷりお話を伺います。
各回の内容詳細は、当サイトで近日ご案内いたします
各回のお申込み受付は、当サイトで近日開始いたします
※毎月2~4回のウェビナーに参加できます。
※お申込みいただいた方全員に後日オンデマンド視聴が可能な動画アーカイブを配信いたします。リアルタイム参加のご都合がつかない場合でもご視聴いただけます。(オンデマンド視聴が可能な期間は配信後1週間です。)
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