【予告】
第29～30回　『闘う図書館』豊田恭子さんと一緒に、日本各地の「闘う図書館」の話をする会

「本の場」ウェビナーの新年の始まりは、2022年10月に刊行され図書館界で大きな話題となっている『闘う図書館』の著者・豊田恭子さんをお招きし、二夜にわたってお話を伺います。

2022年に「本の場」で取り上げてきた日本各地の図書館は、それぞれの地域の課題解決に向けて、さまざまな関係者と連携し協働しながら、いずれも真摯に「闘って」おられました。――新図書館を整備し新しいデジタルライブラリーや市民連携のありかたを模索されている熊本県荒尾市、UIターン創出を目指して自治体全体で「かえりたい」記憶を紡ぎ発信されている宮崎県椎葉村、市民と共に歩み続け100年後も愛される図書館を目指されている愛知県田原市、官民の垣根を超えた多様な連携や既成概念から大きくはみ出す「表現」へのこだわりなど数々のユニークな取組みで中心街に賑わいを取り戻された宮崎県都城市。それら個々の図書館の取組みやサービスの中身は、『闘う図書館』で活写されるアメリカの公共図書館に決して引けをとるものではありません。

けれど、公共図書館全体に対する社会の評価や図書館で働く方々の待遇と社会的ステイタスにおいては、日米で大きな格差が厳然と存在するようです。

ローカルな図書館現場の知恵と豊田さんのグローバルな知見が触れ合うことで、この国の公共図書館がさらに進化するきっかけや方向性が多少なり見つかるような、新春にふさわしい会にしたいと思います。

※『闘う図書館―アメリカのライブラリアンシップ』（筑摩選書、ISBN：9784480017581）を既に読んでおられる方も未だ読んでおられない方もご参加可能です。が、せっかくのお話をより深く堪能いただくためにも未読の方にはご一読をお勧めいたします。
※1月の「本の場」ウェビナーは、諸般の事情により4回ではなく2回のみの開催となります。また、木曜日の晩ではなく土曜日の晩になります。