5月の「本の場」ウェビナーでは、せんだいメディアテーク、武蔵野プレイス、都城市MALL(都城市立図書館)等々、全国区で注目される公共施設にさまざまな役割で関わられている森田秀之さんに、これまでの思索と実践を辿りながら、いま地域に必要とされるだろう図書館像や私たちの暮らしのあり方について2週にわたってお話しいただきます。
前編では、森田さん独自の「図書館観」に触れるために、こんな質問を投げかけていきます。
都城市立図書館で森田さんの今やっておられること・これまでやってこられたことをお話しください。特に下記理念のこと、今の実際の図書館のありようが理念で謳われている内容をどのくらいどのように実現してきているのかについてお伺いしたいです。
ひとりひとりが『だいじなもの』をみつけていくために
だいじなもの。
それは、思い出だったり、美しい場所だったり、
憧れるモノだったり、大切な人だったり、
継いでいくべき技であったり、
夢や希望といった見えないものもある。ひとりひとりが自ら『だいじなもの』を見つけていく活動、
表現していく活動 ―これが、日々の暮らしをいきいきとさせ、
地域の文化や生業、まち、風土といったものの
継承や発展、より独創的な創造につながる。そのための、私たちの図書館。
森田さんはかつて『図書館雑誌』に寄稿された文章の中で、公民館との違いに触れつつこれからの図書館ついて、「図書館が公民館と似てきてはいるが、もともと違う点は「行政」が提供するサービスを固定の「ユーザー様」が受ける、という関係図式が強いことだ。これからの図書館はこの関係をどうしていけばいいのか。そこに鍵があると考える。」と述べられています。(図書館雑誌 Vol.110 No.4、2016)
図書館サービスの受け手と提供側とのこの新しい関係性は、都城或いはその他の図書館で、具体的にどんなふうにかたちが見えてきていますか。
今も語り継がれる「公共図書館員のタマシイ塾」の活動を通じて、当時、2010年頃に森田さんはかなりどっぷり図書館界に関わられたものと思います。「タマシイ塾」でのさまざまな出会いやご経験は、森田さんの「図書館観」にどんなふうに影響していますか。
現在、軽井沢の隣町の御代田町で田んぼをやったり薪づくりをしたりといった生活をされておられるわけですが、御代田での暮らしが図書館づくりや図書館運営のお仕事に対してどのように影響しているのか、一端をご紹介いただけますか。(御代田の詳しいお話は後編でお伺いします。)
※5月18日の後編では、御代田での暮らしから見えてくる「自治」や株式会社コードマークのこと、京都精華大学の教壇に立ってみて今考えておられること等をお伺いする予定です。
※お申込みいただいたみなさま全員に見逃し配信を行います。ウェビナー終了後一両日中にはアーカイブ動画配信を開始し、約1週間のあいだご視聴いただけます。
※毎月2~4回のウェビナーに参加できます。(5月は2回開催です。)
Zoomミーティングを利用したオンラインイベントです。
お申込みいただいた方には、前日までに参加URLをメールにてお送りします。
チケットの購入期限は当日5月11日の18:00までとさせていただきます。
本の場 local knowledge アーカイブズは準備中です。
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