1月の「本の場」ウェビナー「『闘う図書館』豊田恭子さんと一緒に、日本各地の「闘う図書館」の話をする会」では、国内の図書館が今現在抱えている深刻な諸課題について前向き・具体的に熱心な話が展開されました。なかでも、「貧すれば鈍する」の言葉通り自治体の財政状況から来る全体的な予算難を「しょうがない」と受け容れてしまう図書館側の姿勢について、マインドそのものを(或る意味アメリカ式に)変えていかないと、という論調は終始一貫していました。
この方向性を受け、2月の「本の場」は図書館界から少し離れて、国から見た地域経済振興策の実際を学ぶことによって、図書館の「収入」を多様化し増やしていく可能性について考えてみたいと思います。
今からちょうど1年前、広島で、「プレミアムな読書をプレゼントに=プレ読」という地元書店を応援するキャンペーンが始まりました。企画者は経済産業省中国経済産業局の伊東直人さん。根っから本好きの国家公務員の方でした。
伊東さんがこれを立案されたのはもちろん書店や出版業界を支援したいという思いからなのですが、この企画は経産省中国経済産業局の地域経済振興政策とどのように整合していたのでしょう。また、建付けとしてどのように企画し、どうやって賛同企業を集めていかれたのでしょう。およそ1年が経って、今どんな成果や課題が確認できたのでしょう。
図書館は企業ではないので経産省の直接の支援対象にはなりづらいかもしれませんが、企画次第では一緒に出来ることがあるかもしれない、と伊東さんはおっしゃいます。ではどんな企画なら経産省の新たな支援が得られそうでしょうか。ビジョンの描き方は?効果の見込みは?具体的な取組み内容は?連携先と建付けは?
【前編】では「プレ読」企画の具体的な内容を中心にお話しいただきます。書店という非常に規模の小さな産業セクターに対する支援は、どんなロジックでもって中国経済産業局の組織内で認められたのでしょう。企画立案や賛同者を増やしていくための、そして何より実行するために必要な諸々―スキルやテクニック?コミュニケーション?心意気や根性?―について、リアルにお伺いしたいと思います。
2月16日(木)の【後編】では、伊東さんからの図書館に対するアドバイスを中心に、さらに踏み込んで未来のことを具体的に話していく予定です。
※お申込みいただいたみなさま全員に見逃し配信を行います。ウェビナー終了後一両日中にはアーカイブ動画配信を開始し、約1週間のあいだご視聴いただけます。
※毎月4回のウェビナーに参加できます。(2月は2回のみの開催です。)
Zoomミーティングを利用したオンラインイベントです。
お申込みいただいた方には、前日までに参加URLをメールにてお送りします。
チケットの購入期限は当日2月9日の18:00までとさせていただきます。
本の場 local knowledge アーカイブズは準備中です。
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