三河湾と太平洋に挟まれた渥美半島に位置する愛知県田原町(現田原市)に20年前にできた田原市中央図書館は、「共に歩む図書館」を標榜し、100年後も親しまれる図書館を目指して地域密着で運営されてきました。第5回図書館レファレンス大賞文部科学大臣賞を受賞された「行政・議会支援サービス」は図書館界では有名ですが、そのほかにも、実に多彩できめ細やかな図書館活動を幅広く積み重ねてこられています。
11月の「本の場」では、開館と同じ年に入職され20年間田原市一筋でキャリアを積んでこられた、司書の辻一生さんをメインスピーカーにお迎えします。田原市中央図書館の言わば「生き字引」である辻さんから、各サービスのヒストリーと現在、地域のたくさんの方々と図書館との繋がりを、詳しくお話しいただきます。
第4週は、「雑談の会」になります。これまで伺ってきた田原市図書館の「共に歩む」姿は、多彩で、地域に広く深く根差し、地域の課題解決に具体的に貢献し続ける、理想的な公共図書館像のように感じられます。中央図書館が開館して以降20年の歴史の中で、「資料貸出主導・顧客志向」から「課題解決支援主導・連携志向」へと運営ポリシーの大きな転換を成し遂げ、スタッフ全員の雑談の中から新企画を生み出し続ける組織文化を育み、ファンベースを確実に拡大し続けている、このような成功事例は全国的にも稀有なのではないでしょうか。その成功は、計画の最初期から市民参加で進んできたという経緯と共に、自治体直営の堅持や公募による館長招聘といった運営システムとも不可分であるように思えました。
「雑談の会」はもちろんここまでのお話を振り返ってあれこれをお喋りする雑談が中心ですが、20年間図書館の成長と共にキャリアを重ねてこられた辻さんにはぜひ、田原市図書館がどうして今のような図書館になりえたのか、これからも成長を続けていくために欠かせない要素は何なのか、みたいなことも聴いてみたいと思っています。
※今回は「雑談の会」ですので最初から自由にご発言いただいて大丈夫です。
※お申込みいただいたみなさま全員に見逃し配信を行います。ウェビナー後一両日中にはアーカイブ動画配信を開始し、約1週間の間ご視聴いただけます。
※毎月4回のウェビナーに参加できます。(1回あたりの参加料は195円となります。)
Zoomミーティングを利用したオンラインイベントです。
お申込みいただいた方には、前日までに参加URLをメールにてお送りします。
チケットの購入期限は当日11月24日の18:00までとさせていただきます。
本の場 local knowledge アーカイブズは準備中です。
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